今日は医療用ウィッグのお話です。

シェモアではスリールの医療用ウィッグを
セミオーダーでお作りしています。

4色のカラーからお好みのお色
髪のお長さも打ち合わせして
サイズはS・M・Lをご試着いただいて一緒に考えます。

サイズに関しては脱毛後の縫製でサイズ調整をします。

先日お作りさせていただいたSさまは
もとの髪形はトップの髪は明るくて
襟足は黒髪のショートでした。

ウィッグは襟足だけ色が違うとなると
フルオーダーになってしまいます。

納期もかかりますし価格も1.5倍になっていまいます。


Sさまはセミオーダーで
4色のうちの一番明るいライトブラウンで
製作のご予約をいただきました。


なんとなく私としてはお色がピンと来なかったのですが

(そうだ!襟足の蓑毛に2本ブラックを入れよう!)

と今までやったことは無いけど絶対うまくいくはずと
ブラックの蓑毛ともとのライトブラウンの蓑毛を
2本付け替えました。


*襟足の蓑毛というのは機械植えの髪の毛の暖簾のようなものです。
ウィッグの襟足部分が浮かないように蓑毛を使います。


襟足の写真です。
裏に1本、表のギリギリ下に1本ミシンで縫い付けて
裏側は産毛のように短くカットをしました。

ライトブラウンとブラックの色の差が大きいのが分かりますね。




カットをしてこんな感じに仕上がりました。

襟足暗くて自然ですね。

Sさまのお姉さまの職場の方が以前スリールをお使いで
ウィッグということを誰も気が付かないほど自然だったとのことで
お姉さまがシェモアにSさまを連れてきてくださいました。

Sさまはいつも1時間半ぐらいかけて
蒲田に来てくださっています。

ウィッグは皆さんに褒めていただいているそうです。

そして前からお写真をお撮りしたいぐらい
短い前髪と目の感じがとても可愛く仕上がりました。

目と前髪のバランスがピッタリで
私も嬉しいし惚れ惚れしました。



「○○さんのウィッグがとても自然だったから」
とたくさんの方からご紹介をいただきます。

正直、いつもプレッシャーは感じます。

だからか、いつも良い作戦を考えつくのかもしれません。

これからも粛々と頑張ります。



シェモアで製作しているウィッグは
すべてスリールになります。