このところ、医療用ウィッグ・スリールの再調整が続きました。


医療用ウィッグはご購入いただく時は
脱毛前や脱毛開始など髪があることが多く
脱毛が進むとご購入時よりウィッグは緩くなり
サイズを手縫いで調整します。

顔回りも脱毛により雰囲気が変わるので
ウィッグで作った産毛の量を増やしたりします。

また、少しお使いになっていただいて
気になる部分をカットなどで調整が必要になります。

治療の副作用などのお話を伺いながら
どんどん調整をしていく時間

気分も少し軽くなっていただけると思います。


ウィッグは製作より再調整が大事なものです。
より元の髪形に近づける作業。


今日の再調整はお写真を見せていただいて
似合わせていきました。

最近お会いしました時はショートでしたが、
去年の秋のボブスタイルのお写真の髪形をご希望でした。


出来上がりは写真と見比べて
「同じ感じですね」
と二人で言い合ってしまいました。


そう言えば、脱毛が始まり頭皮が痛いとのことでしたので
様子を見ながら抜けず残っていた髪を短くお切りしました。
(スポーツ刈り程度です)

脱毛時の頭皮の痛みは
髪の重さが痛さになることが多く
短くカットすると痛くなくなることもあるからです。
不思議ですね。


前回かなり短くカットをして、
残っていた髪も短かったのですが
カットをしたことで頭皮の痛みは無くなりました。

5センチ程度のカットでも
痛く無くなることに感心しました。

治療が終わると髪は伸びてきます。
ウィッグの調整は
ウィッグ卒業まで続きます。

医療用ウィッグは買ってしまえば安心なわけではなくて
卒業までバランスを取り続けます。


ウィッグはその時その時の髪や頭の状況で手縫いで合わせて行きます。



他社製ウィッグも調整をお受けしておりますが
メーカーやウィッグの仕様によっては調整のできないことがあります。


調整のできないウィッグとは

◎ネット部分が柔らか過ぎて縫製で痛めてしまいそうなウィッグ。

◎機械植えのウィッグ。

お問合せのときにメーカー名やウィッグの型番、
ウィッグの裏側の写真などありますと、お答えしやすいです。