イリノテカンの治療が必要な方には、これまで子宮頚がんや大腸がん

卵巣がんの方にウィッグをお作りした経験があります。

その方々の脱毛の経緯には個人差がありました。

例えば、乳がんや婦人科がんの標準治療の方々の

脱毛開始日や脱毛の進行具合は差が少なく

ウィッグのご試着時に脱毛の詳細を説明させていただくと

後日ウィッグの製作日に

『(私から)言われた通り、抜け始めました」

と皆さんから驚かれるのぐらい脱毛の開始日を予想できるのですが

イリノテカンの脱毛は、正直『個人差』としかご説明ができません。


投薬後2週間目からハイペースで髪が抜ける方もお見掛けしますし、

のんびり脱毛の方もいらっしゃいます。

予想が付きづらいのでウィッグ製作の時期や

フルウィッグが必要かなど判断が付きづらい時もあります。




先日のウィッグ製作はイリノテカンの治療による脱毛の方でした。

脱毛が始まって1週間でお電話をいただき

それから1週間目にお会いしました。


脱毛前のお写真と比べると

脱毛は感じましたが、部分ウィッグでも大丈夫なぐらいの毛量です。

もちろん、少しずつ減っては行くので

精神的に不安なのと

治療の変更があった場合に

より脱毛の強い薬の可能性もあります。


お話をしていきフルウィッグが安心という結論になりました。


ウィッグ製作予定日には突然の発熱でご入院されて

製作が1週間伸びました。

ウィッグをお作りした日は最初の投薬から1月半ぐらいでした。

髪の状況は今までイリノテカンの治療でウィッグをお作りした方々より

脱毛は少なく、毛量の少ない方ぐらいでした。


カットやサイズ調整で元の髪形をお作りして

鏡の中のウィッグを被られているご自分の姿に

「良かった!」と涙されていました。


どんどん減っていく髪がご不安だったのですね。


脱毛が怖かったそうです。


シェモアご来店のきっかけは

最初の入院中に同室の方に当店をご紹介されたそうです。

その方のお名前がわからないそうなので

どなただったのかな?と思い浮かびませんが

有難いことです。





治療に寄って脱毛の進行は違います。
また、脱毛に個人差のある薬は他にも何種類かあります。

抗がん剤だけでなくリウマチや甲状腺、膠原病でも脱毛の副作用がある治療法もあります。

ウィッグもフルウィッグが必要なのか

部分ウィッグでも大丈夫なのかなど

おひとりお一人のライフスタイルでも違ってきます。

お気軽にご相談ください。








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